南国のような花。 「南さん、僕とっても寂しいの。寂しくて仕方がないのよ」図書館のロビーでらくらくフォンが警報のごとく鳴り、話し始めた初老の男性は周囲の人をお構いなしに自らの辛さを語り出した。 「ご飯を食べても美味しくないの。どこに消えてるの…
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