速報 「報告69日目」
初体験69 阿蘇山頂から朝陽を見る
「阿蘇山頂からの朝陽を見に行かない?」
と誘われたのは昨日の19時。少し迷った。
「あーー」と迷っていた私の脳内では
「寒そう」
「道に迷いそう」(熊本地震の影響で道路は通行止めの場所が多く、ナビはあてにならない)
「朝起きられるか心配」(起床4時半)
と不安要素がぐるぐるしたが、
が、翌日(今日)は休みだし、このブログのネタになるではないか!とネガティブな自分を一蹴。
「・・・い、いいっすね!!」と誘いにのることにした。
やると決めたからには、やる。ネットで現在の道路情報を調べると、10月4日から阿蘇南登山道開通のニュースが。
そのニュースサイトの阿蘇山頂へのガイド地図を頼りに行ってみることにした。
阿蘇登山道路(県道阿蘇吉田線)南阿蘇側登山道10月4日開通 – 阿蘇市ホームページ
誘ってくれた知人Yさんは福岡の人なので、夜のうちに山頂に行き、車中泊をするという。私の車はシートがフラットにならず、寒さと腰痛で苦しみそうだったので一度帰って早朝出発することに。これは寝過ごせない。
朝陽を見るためだけに山に行く。自然のものだから(山は天候が変わりやすいし)はっきり見えるとは限らない。
冷静に考えたら、それは賭けだと思う。つい、コストパフォーマンスを考えがちな普段はそんな事しないけど、そればかりだと視野が狭くなるのも事実だ。団体でキャッキャしながら見に行くのは浮くから嫌だけど、現地集合現地解散で一人で行くなら気が楽だしうん、いいんじゃないの。と布団の中で自分に語り掛ける。
23時就寝。
4時半起床。
思っていたよりつらくはない。寒さ対策のため、厚着して午前5時15分出発。
ネットによると、阿蘇の日の出は午前6時15分。うまくいけば一時間で着く計画。
辺りは真っ暗。運転中無音だと眠くなるが、まだ頭が働いてないので激しい音楽は聴けない。こんな時はラジオだ。
途中途中ノイズが入りながらNHK-FMから民謡が流れる。うん、けっこう合うね。ワイハは驚いた時に使う津軽弁なんですって。
開通したばかりの阿蘇南登山道は、所々片側通行ではあったが道幅も広く、鹿や猪やイタチやタヌキや猿に遭遇することもなくなんとか予定通り到着。
ぼんやりして見えないが、午前5時58分。阿蘇山頂ドライブイン駐車場に到着。これより先はゲートが締まって行けない様子。Yさんの車発見。辺りには一台の軽バンと犬。ぼんやり明るくなってきた。
6:15を過ぎても、朝陽が見えない。寒いのでYさんと散歩する事にした。
煙が出ているのが火口なんだろう。朝陽が出そうで出ない。
朝露に濡れたススキやアザミを眺めながらてくてく歩く。
遠くに鹿を発見。足跡も見つける。
道幅が広くなり、終わりが見えなくなったので引き返す。すると、
あ、朝陽だ!!
午前6時54分。朝陽、確認しました!
強烈な光で視界が一気に立体的になる。お母さんみたいだ。
「朝だよ!起きなさい!」と布団を引きはがすお母さんみたいな生命力だ。
夜の隅っこでいじけている人間が逃げ出したくなるくらいの有無を言わさないエネルギーだ。
ああ、もう十分でございます。
朝陽から逃げるように、午前7時11分、解散。
三連休なので車がすでに動き出していた。隙間を縫って、午前8時半帰宅。
ゴミを出し、洗濯をし、天気がいいのでシーツも干して、今このブログを書いている。
以上速報でした。たぶんこれから寝ます。。