恋にこんがらがって「報告94日目」
国道沿いのファミレスは刹那。
朝から生き急ぐように鳴く蝉達が急にいなくなり、秋はすぐ傍にいた。日本全国異常気象。何だか地球が、人間に奢るな、謙虚になれ、地球はお前らの物じゃないんだよと言っている気がする。
日常に潜む死の香りその①「マネキンゾンビ」
洋服は売れていくのに私達は何処にも行けない…。と悲しいマネキンの怨念が、「助けて…」と客の足を掴んで離さない。題して「マネキンゾンビ」。ショッピングモール舞台のパニック映画って既にありそう。
日常に潜む死の香りその②
見たまんまですが、もしこのでかいコンクリート柱の紐が緩んで車のフロントガラスを直撃したら死ぬだろうな、と。
二週間前に恋をした。相手(以下Aさんとする)には彼女がいるのにどんどん惹かれている自分がいた。
9/16私の誕生日前日の夜、Aさんに食事に誘われた私は完全に舞い上がり、好みの男性と過ごす誕生日なんて8年ぶりくらいなので頭の中はお祭り状態。
フィーバー、フィーバー、ほら出番だオーライ!
と浮かれすぎて日付変わって歳をとった午前0時半、想いの丈をぶちまけてしまった。
結果としてはやんわりとフラれた。想定内の結末なのだが、未練があり、胸が痛い。未練を振り切るべく熱中できるモノを探し中。
脱資本主義とか環境保護とか小さくとも社会を地域を生きやすくしたいと燃えていた私がここ二週間はおしゃれなAさんにまんま染まって人工的な香りのシャンプーやらボディクリームやら環境に悪そうなモノを使っていた。転向早すぎる。影響受けすぎる。恋の前には理想は無力だ。
振り向いてもらいたいとバックと口紅を買い、髪を切って赤く染めたり。
わかりやすい。
でも気付かれない(`ε´)
って拗ねてる自分よ、10代が共感するJ-POPの主人公みたいじゃないか。
Aさんは明るい。軽い明るさじゃなくて、清濁併せ呑んでの笑顔なのだ。Aさんが傍にいるとほっとする。この人となら悲観的な私も将来について前向きに考えられそう、なんて今でも想ってしまう。
近所の社員寮が取り壊し。生活が葬られていく。
一昨日。
知人に霊視ができる占い師を紹介された。5分500円で占います、と言うので試しに目下悩み中の恋愛運について聞いてみる。
初体験94 「霊視してもらう」
私「いつ頃に出会いがあるとか、こういう場所に良い出会いがあるよ、とかわかりますか?」
占い師「そうですね…。」(私の背後の霊がいる辺りをじっと見つめる)
占い師「年内は無理ですね」
私「ああ…」(いきなり否定か)
占い師「来年の1月か2月辺りから綺麗なドレスの女性が沢山いるような婚活パーティーに行くといいでしょう」
私「はあ…」(ドレス買うの面倒くさいな)
占い師「1月までは、あなたのセールスポイント、あなたと付き合うと相手の男性にとってどんな得があるかをアピールするためのプレゼン練習をしてください」
私「ええ…。」(心の扉が閉まっていく)
だんだん腹がたってきた。
霊視と関係なくない?
至って普通のアドバイスじゃん。
「あなたのセールスポイントは?」
「理想の将来設計は?」
就職面接か。
使えるか使えないか。商品価値があるか。男に得があるか。
そんな事言ってるから出会えないんだよ!
相手のいる人好きになって辛いんでしょ?
一生一人でいるつもりなの?
安野モヨコの漫画に出てくるような合コン、婚活パーティー好きな美人キャラに説教される。
悔しいから1回だけパーティーに行ってみるか。
セールスポイント?
ない。
損とか得とか超えて非効率でも非生産的でも傍にいたいし離れられないっていうのが恋じゃないの?
ああ破滅的。
昨日。
彼氏の為の煙草1カートンを買う夢を見る。8年前の話だ。平日しかも月曜日の朝にやるせない気分にさせないでよと、布団でじたばたして胸の痛みをやり過ごす。
恋にこんがらがって。
ああ思いっきり泣けたらいいのに。
辛いなぁ。