ぐずにっき

生きづらさを減らすための脳内作戦会議&実践

0円ショップを1年やってみた「報告番外編」

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不用品の無料放出市0円ショップを地元大津町で始めて4月で1年になる。

良い機会なので1年を振り返ってみる。

その前におさらい。0円ショップを始めた経緯についてはこちらの過去投稿を読んでください。

guzuni2.hatenablog.com


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本来ただ、いる、だけができるはずの公園や路上はホームレス対策やなんだと制約が増え、ゴミ箱が撤去され、ベンチが外され、居心地悪く、留まりにくくなった。本来路上や公園は私達市民が使いやすい場であるはずなのに、金がない人の居場所だったのに、「場」ではなく、いつの間にか「通過点」になっている。そしてマクドナルドに追いやられ、100円コーヒーで粘るしかない。別にマクドナルドの商品を食べたい訳ではない。そこしか行き場がないからだ。どうして食べたくもない物を食べるしかないんだろう。おかしい。100円存在料を払っている気分だ。

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この公園にはベンチがない。公園を使う人がいないからだ。使うのは行政だと思われてる気がする。

家にはいたくない。けど外に出ると金がかかる。悶々として心が淀む。お金がかからず、ただそこにいられる場所があればいいのに、とずっと思っていて、0円ショップを始めた。

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良かった事
○参加してくれる方が良心的だった
一番恐れていたのは不用品回収業者と勘違いされて不用品を置いて帰られる事。今のところそれはない。認知度が低いからかもしれない。お茶や野菜、果物の差し入れも有難かった。

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↑むべという果物。アケビの仲間らしい。

○場の可能性が広がった
ストロー笛作りなどのワークショップや楽器演奏が誰が頼んだわけでもないのに始まった。モノだけでなく、スキルの提供も面白いなあと気付かされる。

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↑モバイルハウスでやってきた方もいた。その場で見学会が始まる。

課題
○参加メンバーの固定化
私の広報不足もあり、参加するメンバーや品物が似たものになりがち。内輪の集まりにはしたくない。
これについてはマスコミへの営業(新聞、雑誌、TV)を去年よりは少しだけ頑張ろうと思う。去年は地元新聞で紹介されたら、記事を見て来た方が数名いた。今は新聞とfacebookを見て来た方が半々。少しだけ、というのがポイントで、頑張りすぎても一人で集約できないのでできる範囲で。理想は毎回2、3人は新しい出品者さんがいて欲しい。

ちなみにすでに広報に関しては動きだしていて、四月中には嬉しいニュースの報告ができそうです。ふふふ・・・。

日本の老舗0円ショップ「くにたち0円ショップ」主催の一人ライターの鶴見済さん曰く、「我々も6年やっているが、全然知らない人が出品しに来てくれる様になったのは本が出た後の去年あたりで、それまでは固定メンバーに地元の知り合い、たまに道路脇から覗く人と話しながらなんとなく続いてきた」との事。最初は知り合いから。そこから徐々に広めていこう。

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0円ショップ2年目の目標
会場にある大きな楠を囲めるくらいの出品があり、将棋や囲碁を打つ人、楽器演奏する人、ヨガする人、お茶やお菓子を食べながら世間話する人、など各々世代に関わらず過ごせる場にしたい。お金をかけなくても豊かな気持ちになれる、そんな力が会場にしている公園にはある、と信じている。

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そして次は天候に左右されない店舗型0円ショップをして、
(イメージとしては上勝町のくるくるショップ世田谷のコミュニティ・マーケットくるくるひろば。)
最終的にはドイツのシステムエラーみたいな衣・食を賄える場を作りたい。たまにはライブや映画会もして、文化の発信基地みたいにしたい。

気になる方はfacebookページ「おおづ0円ショップ」twitter@oozu0yenで検索して、開催日などチェックしてくださいね。

最後に0円ショップの魅力について書かれた鶴見さんの文章を紹介します。私は0円ショップを始めて損な事は一つもなかった。
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