ぐずにっき

生きづらさを減らすための脳内作戦会議&実践

サイハテへ「報告12日目」

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初体験⑫サイハテに行く

その存在を知ったのは3年前。
東日本大震災後、電気、ガス、水道などライフラインが止まっても無理なく楽しく(ここが重要。たいがいストイックになりがち)暮らしていけないかなと情報収集しまくっていたある日、地元熊本に画期的なエコビレッジがあることを知った。
それが三角(さんかくではなくみすみと読む)エコビレッジサイハテである。

www.village.saihate.com

エコビレッジとは→
エコビレッジ - Wikipedia


こんな場所があるなんて、熊本アツいじゃん!とその存在は帰郷の後押しになった。
最悪サイハテに行けば生きていけるんじゃないか?(都合のいい妄想ですいません)希望が現実に存在する!と発見した時はうれしかった。

しかしここに実際足を運ぶまでには時間がかかった。宿泊希望のメールを送るも待てど暮らせど返事はなく、HPをチェックしても行っていいのかどうかよくわからず、これは受け入れる状態じゃないんだ、他をあたるか…、諦めたのが2年半前。チャンスは去年やってきた。

サイハテがゲストハウスをオープンさせるための資金集めをクラウドファンディングで始めた。ここでパトロン(出資者)になればより行きやすくなるはず!リターン品に宿泊チケットのつく5000円コースをポチッと選んだ後支援総額はどんどん集まり、プロジェクトは無事目標額を達成!
ゲストハウスは完成した。あとはいつ行くか。

こんな時代にパラダイスイッチ!みんなでつくる“理想の村”に最高のゲストハウスを! - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)



どのタイミングでチケットを使うか見計らっていたある日、夜に面白そうなイベントを発見!
今までだったら、平日だし、夜だし…と行かないパターンだが、現在私は無職。時間はたっぷりある。ビバ、無職。無職と書いてフリーと呼ぼう。ついに3年越しの目標達成となった。

今回行ったイベントはこちら→『未来住まい方超会議』小さな家×自由な仕事、新しい暮らしを大解剖! | event | Uki-shi

住まいは暮らしの場。暮らしはその人の価値観を表す。人の個性を認めようと言いながらどうして住まいの個性は認められないんだろう。生き方が多様なように、住まいも多様であれば人生は豊かになる。現在家のフットワークは軽い。モバイルハウス、キャンピングカー、タイニーハウス。家と一緒に旅も可能だ。話の内容は、三時間濃すぎてうまくまとめられないが、印象に残った言葉をざざっとあげてみる。

サイハテ 工藤さん 坂井さん 
「サイハテはエコビレッジという形をとった社会実験。村づくりより実践、証明、情報発信して世間に投げかけるのがテーマ」
「いかに希望にリーチしていくのか」

YADOKARI さわださん ウエスギさん
「社会的意義を押し出すと人が集まらない。いかにポップでミーハーにするかを心掛けている」
「1日1記事自分に課して更新した。コツコツやっていると急に注目を集める日が来る」
「大工、コミュニケーション力が問われる時代」
「今は本気でやりたいことがあれば支援する人とすぐ繋がれる時代」
「ポジティブな方がいいとか周りの意識を変えようとしがちだけど結局自分が変わるしかない」

会場からの質問
「地域に馴染むにはどうしたらいいのか」には

「地域の責任ある役割を担うと会話ができるようになる」(坂井さん)
「気を使わないこと。相手が構えないようなフラット感大事」(工藤さん)

共通しているのは意識が外に向いていて、いかに人を巻き込むか、その手段としてメディア発信に力を入れているということだ。
カラクリワークスの働き方(給料は自己申告制!副業OK!部活というやりたい事をやりやすい環境作り)も新鮮だった。三時間あっという間。

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イベント終了後、懇親会になったがワイワイ話すのは疲れるのでゲストハウスへ行った。外では、焚き火を囲んだ若者の一人がギターの弾き語りをしていた。

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ゲストハウス内部。

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朝は早く起きて散歩。一人、住民の方とお話しできたのは収穫だったかな。サイハテは「お好きにどうぞ」が合言葉だからそれぞれに暮らしや仕事があり、クリエイター村という印象が強い。皆何かしらのスキルがある。逆に言えば物を作る事に楽しみを見出せない人はここでの暮らしに向いてないと思う。

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私はここで自分がどんな暮らしをしたいか、できるか、想像できなかった。家族(子連れ)だと敷地が広いから子どもがのびのび遊べていいと思うけど、単身者は何したらいいかわからないだろうな。やりたいことが明確ならいいけれど。

イベントで新しい価値観を知るのは楽しくてワクワクするが、そのワクワクを日々の暮らしで維持するために自分が何ができるのか?「これ明日から日常でできそう!」と思えるようにならない。距離、壁を感じる。それは私の問題だ。「どうせ無理だろう」という固定観念、自分のやりたいことがよくわかっていない(熱量がないから人に伝えられない)、変化を求めているようで恐れている事など。いつも帰り道は「で、お前はどうすんの?」と自問自答で悶々とする。コミュニケーション力、発信力、webスキル…伝える力が必要だ。

帰りは動き出したばかりの球磨、人吉観光列車「かわせみ やませみ」に会う。豪華だった。

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