カメラ×3「報告23日目」
私の趣味は本屋とカフェ巡りだ。カフェはお客様ノート(落書きノート)を見るのが好きで、ノートに書かれる事はたいてい3パターンに分かれると気づいた。
①定番の感謝
前々から来てみたかった→美味しかった→また来ます!みたいな。
②旅の記念
旅の途中で立ち寄りましたと。日付、名前を書くパターン多し。足跡帳みたいに使われる。
③私語り
個人的な愚痴、普段感じる事などをつらつら書く。年配者に多し。名言、歌詞の引用もある。
1番面白いのは③だ。その人の歴史や生活が滲み出て飽きない。先日、カフェではないがとある隠れ家レストランで見たお客様ノートは味わい深かった。
その店はマスコミ取材を一切拒否する山奥の店だが、味の評判は県外に広がりお客さんは県外や海外からも来られるらしい。わざわざ遠くから来るくらいだからお店に対する思い入れが強く、お客様ノートは写真のアルバムサイズにびっしり、数冊にわたる。とても読み応えのあるノートだった。中でも目をひいたのは65歳男性無職(自分でそう書いてた)松下さんの書き込みだ。達筆な筆文字だ。
「行きたい、行きたいと思い続けていたこの店に、今回娘夫婦に連れて来てもらいました!とても美味しかった!もう今世に思い残す事はありません! ここで一句 山里に ひそり佇む 美味の店」
びっくりマーク連続で興奮状態かと思いきや急に一句で急激なシフトダウン。そしてオチが普通過ぎてもやっとする。もう少し今世に留まった方が良いのではと思ってしまう。
前置きがまた長くなった。
今回の初体験23はカメラ講座に行く、だ。
カメラと言えばタイトルにも書いたフリッパーズギターの「カメラ!カメラ!カメラ!」が思い浮かぶ。この場合のカメラはビデオカメラだけど。
プロのカメラマンにカメラで綺麗に格好良く、可愛く写真を撮る方法を教えてもらう講座だった。
タダだからと軽い気持ちで行ったら、自営業で自分の会社の商品の宣伝写真を撮りたい!と張り切るヒール履いて化粧バッチリ女子力高めの皆様ばかり。しかも皆一眼レフ持参の本気モード。かたや楽さ重視のしまむら&ユニクロスタイルの私。しかもデジカメ。場違いだ。
皆真剣に一眼レフの露出や被写体に合わせたモードについて講師に質問している。デジカメの私はついていけない。ついていきたくても、カメラのレンズだけで18万とか聞いただけで無理だと思ってしまう。扱うのが怖い。
そんな世界もあるのねぇって少し離れた所から眺めて終わった。
今日の夕暮れ
ドラえもんに出てくる土管みたい。