ぐずにっき

生きづらさを減らすための脳内作戦会議&実践

なりきり剛さん「報告27日目」

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台風かと思うような春の嵐が吹き荒れた。近くの公園の桜は太い枝(幹?)が折れて立ち入り禁止になった。

散った花びらを見て思う。桜は点として見れば美しい。

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が、集まると怖い。井手に詰まってぶよぶよと浮く花びらの集合体は,肌についたら離れない魚の鱗のようで汚さすら感じる。(あくまで私の主観)同じ花びらなのに。人間って勝手だ。

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桜には死の香りを感じるから桜の下にずっといたい、花見をしたいとはあまり思わない。



初体験27 知らないおじさんに話しかける

ウォーキングをする近所の公園の駐車場でギターを弾き、歌うおじさんを見つけた。

歌はゆず「栄光の架け橋」やイルカ「なごり雪」など街中で歌う若者が選びそうなレパートリー。

 小柄な体にクボタ(農業機械メーカー)の帽子、作業服姿で見た目はおじさんだが歌声は繊細で、高いキーの歌も外さずに歌う。譜面台をちらちら見てるから練習をしていて声をわざと出していないのかもしれない.
が、つっかえながらも丁寧に歌う姿からは、誠実さが伝わってくる。自分に酔っていない。

 周りも嫌そうな顔をせずおじさんの歌は見事に夕暮れのBGMとして馴染んでいた。

 おじさんが気になって仕方がない私はじりじりとおじさんとの距離を詰め、一曲歌終わった時に思い切って話しかけてみた。

 おじさんは長渕剛のファン。40を過ぎて独学でギターを覚え、度胸をつけるためにたまにこの公園に来て歌っている。地元のお祭りで歌ったりしてる。今度は知り合いのフランス料理店で1時間歌う事になったが、長渕剛をフランス料理店で1時間歌うのは自分もお客も体力が持たないという事で30分はみんなが知っているような歌を歌う。今日はその練習に来たとの事。

 おじさんは自分の歌に反応があったのが嬉しかったらしく、私のために1曲森山直太朗の「さくら」(独唱)を歌ってくれた。私は手拍子をして応えた。

森山直太朗 - さくら(独唱) - YouTube


1曲歌い終えて照れるおじさん。練習の邪魔になるからと私はお礼を言ってその場を去った。
「演奏会、頑張ってくださいね」
「はい、マムシドリンクでも飲んで頑張ります」

私はウォーキングを再開した。グラウンドを一周するとおじさんは長渕剛の「ろくなもんじゃねぇ」を歌っていた。おじさんの歌う「ピー ピー ピー♪」は優しかった。

おじさんは「なりきり剛」という名前でyoutubeに動画をUPしている。知り合いの人が演奏を録画、編集、UPまでしてくれているらしい。人柄だなぁ。

なりきり剛 in 半田夏祭り - YouTube