ぐずにっき

生きづらさを減らすための脳内作戦会議&実践

エレカシと私 「報告47日目」

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熊本地震以降運行しなくなった阿蘇方面の線路は草が侵食している。朽ちていくものと生まれゆくもの。「天空の城のラピュタ」みたいだ。


「いつか」「そのうち」とは曖昧にしたい時に便利な言葉だ。
やるともやらないとも言えない気分の時によく使うけど、便利な分、後ろめたさはつきまとう。

「いつか、っていつ?」

先延ばしにしている宿題を脳は覚えていて、時々訊ねてくる。


今日はその一つエレカシについて書こうと思う。

「ヤバい、ヤバすぎた」

中学二年の頃、NHKのトップランナーという番組でエレカシは「テーデ」と「悲しみの果て」を歌った。「テーデ」はざっくり言うと「金が全てだ」という歌詞で、「エレカシってこんな過激な事を歌うんだ!ヤバいもんを見た!」一人夜中に興奮したのを覚えている。早速、テーデが収録されているアルバムを探すと、なんと近所の古本屋に「エレカシ1」とepicから発売されたベスト盤(即席感ありありのやつ)があった。こんな田舎に同じ好みの人がいるのか!とまた興奮しつつ即購入し、急いで家に帰り、CDデッキにIN!ヘッドホンをつけて、はやる気持ちをおさえつつ再生ボタンを押した!押した・・・・が。


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やばい、やばい、ときゃあきゃあ言ってる私に「黙れ、ブス」と怒鳴りつけるようにエレカシ初期の曲は怒り狂っていた。
音がスカスカで、変な節回しで、マイクが割れんばかりに歌っている。いや、歌っているのか?これは演説なのか?ただ悪態をついているだけじゃないか?やる気あるのか?とだんだん腹が立ってきた。当時の小遣い一か月分をはたいて買ったのに
なんだよ、これ!歌じゃない!騙された!!と私は買ったことをとてもとても後悔し、寝込むほどだった。(翌日買った店に売りに行ったら、200円と言われ余計に腹が立ち、二度とその店に行かなくなった)エレカシは想像以上に危険なバンドだった。ヤバすぎた。


あー、あああああ!!!

ところが高校時代、一転して私はエレカシ初期を聴きこむことになる。

宮藤勘九郎が10代のころ、エレカシの「生活」というアルバムをよく聞いていたと雑誌に書いてあり、騙されたベスト盤(結局売らなかった)に収録されていた「too fine life」を聞こうとしたのがきっかけだった。が、意外や意外1曲目の「ファイティングマン」を聞いたら、そんな事すっかり忘れてしまった。すーーーーっと心に入ってきたのだ。

「黒いバラ取りはらい、白い風流し込む oh yeah」

か、かっこいい!!


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数年前はただのノイズでしかなかったあの声も、もたついた音楽も、そこに居心地の良さを感じるようになったのだ。
そこからは早かった。アルバムは全て集めた。アルバムでいうなら「エレカシ1」「ココロに花を」。曲で言うなら「曙光」が好きだった。


毎日毎日聴いていた。学校より友達より親より傍にいた。
当時高校は楽しくなかった。成績は下から数えたほうが早いくらいの落ちこぼれで、学校に行くのが嫌で仕方がなく、遅刻、早退、保健室行きばかり。授業中はほぼ寝ていた。
親に泣かれて高校を辞める事もできず、ぐれる勇気もなく、ため込んだ苛立ちを代わりに宮本さんが叫んでくれているような気がした。
すべては曙光の「あー、ああああああ」に詰まっていた。


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今となっては恥ずかしい話だけど、ある時「勉強合宿」という名の下、軟禁状態になった時は具合が悪いと抜け出して、宿泊所近くの海の岩山に佇み、「ここで落ちたら楽になれるかな」なんて曇天の空眺めながらMDウォークマンで曙光を聴きながらぼんやり思った事もある。


エレカシを聴くたび、あの頃の苦かったり恥ずかしかったり思い出す。ただ、あの頃のようにはどっぷりと聴けない。あの時の音楽だった。

次のステージ

それから数年たち、
エレカシはがなることより歌うことが増えて、なんだかj-pop に近くなってしまったなぁと遠く感じるようになってしまった。
怒らなくなった。苛立ちを歌わなくなった。自己主張は終わって、いい歌を作りたい、届けたいという次のステージに向かったように見えた。
それは評価され、売れているからで、喜ばしい事ではあるが、「これは私の歌だ」とは思えなくなった。
「俺の道」以降は追いかけることはなくなった。


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あぁ、重い話になってしまった。でもその頃があるから今があるんだよなぁ。お互い。なんて過去を美化するつもりはないけれど
そうでもしなければ生きていけないよなぁとも思う。


追伸

高校時代、TBSで放送されていた「friends」というドラマで宮本さんがドラマ初出演で、鈴木砂羽と抱き合うシーンがあって、「ぎゃぁぁああああ!!」
ともんどりうった衝撃を共有できる人がいたら教えてください。あのドラマ、宮本さん抜きにしてもいいドラマだった。苦い話だけど。


初体験47 「ミントを育てる」

花屋でバイトしてたくせに花や植物をまともに育てられた試しがないのだが、ミントなら多少水やりをさぼっても育つはず!と買ってみた。

プランターの土を掘り起こし空気を入れ、穴を掘り、水を溜めて移植。それだけ。肥料なしで育つか実験だ。水やりを続けるも一ヶ月経っても変化はない。根腐れか?と心配しつつ京都に行ったら

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帰ってきたら大きくなっていた。私が過保護だったのか?どこからか聞こえてくる。

「親はなくとも子は育つ」

それからは数日単位で様子を見るようにしている。

数日後、エゴマ、イチゴ、ホーリーバジルの苗を頂き育てる事になった。

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こちらはエゴマはアブラムシに葉を食べられ、イチゴはカビ(白い粉がふいている)にやられてミントほどの成長は見られず。


定期的に進捗状況をする予定!