はじめて君としゃべった「報告97日目」
この左隅に写っているぼろい車ではホットドッグを売っているらしい。
送迎中に気になっている人。その人、何年も髪を梳かさず自然なドレッドヘアーになったおばさんは杖をつき、ゆっくり歩く。毎回目が合い、じっとこっちを見る。その度にどきっとする。映画「アイデン&ティティ」でボブ・ディランが「どう感じる?」と問うようにその瞳は問いかける。嘘とか見栄とかそういう鎧の下の裸を見透かされるようで恥ずかしくなる。彼女は私の無意識が作った神様なんだろうか。
定期的に自分が井の中の蛙だという事を思い知った方がいい。悔しさと同時に負けたくない、強くなりたいと思えるならそこには希望がある。
ひょうたんかぼちゃ。
「たとえばこの平均台を歩いていけば、安定した地位や名誉や成功が待っているよと誘われる。
もしもそこから落ちたらば、真っ暗闇の地獄だぞって脅される。みんなあせって青い顔してバランスとって。このせまーい一本道を黙って行進してくんだ。
オレだって、踏みはずしたときゃビビったよ。ところがだ、落ちてった先にはいったい何があったと思う?
地面だよ。
落ちろ!落ちろ!落ちろ!
そして目覚めろ!!」
固くなった心が少しだけでも緩めるような仕組みを作りたい。希望の具現化。知らず知らずのうちに溜まる生きづらさ、生きてるだけで見えない借金を背負わされているような感覚は権力が私達を操作するために巧みに刷り込ませた幻だと思う。高く見えていた壁は横から見ればハリボテかもしれない。なんだコノヤローって蹴り飛ばして己の生を取り戻すのだ。
天然の宝石。
仕事それ自体が社会運動も兼ねているようなものでありたいと思っています。「こんな世界になったらいいな」というものに近づくのを僕は「社会運動」と呼んでいて、本屋もそういう活動であればいいなと考えています。
私もそんな仕事がしたい。
おばさまパワーを体現したかのようなガーベラとケイトウの花。
初体験97 話した事ない人に「友達になりましょう」と言われる
ある日の休憩時間、職場の同僚Cさんに
「あの・・俺の友達のDってやつが○○(私)さんと友達になりたいって言ってて・・・会ってもらえませんか?」
と言われた。
意味がわからなかった。
Dさんの顔は知っている。数か月前に職場実習に来たからだ。しかしDさんがいたのは三日くらいで一度も話したことはない。一度も話したことがないのに「友達になりたい」って何をもってそう思ったのか。基本挙動不審で自信なさげだから、宗教の勧誘かネットワークビジネスの営業でもされるのか?と眉間に皺が寄る。(勧誘された経験はある)
CさんはDさんと同時期に職場実習に来ていて、それがきっかけで仲良くなったらしい。Cさんはそのまま就職し、Dさんは別の実習先に就職した。
「あいつ、良い奴なんで、一度だけでいいので会ってくれませんか?」
数回言われるうち、警戒していた私の心は揺らぎだした。
その時、Aさんにふられてへこんでいた私はもしかして、もしかしたらDさんが運命の人で、Dさんと出会うためにAさんにふられたのか・・・?と考えるようになり、
ついに会う事を決めた。
Dさんは私以上に口下手でシャイな人だった。お互い一問一答のような感じで会話が続かない。
私「なんで私と会いたいと思ったんですか?」
ストレートに聞いてみた。(駆け引きというものができずストレートに聞いてしまうから関係が進展しないんだろうなと思いつつ聞いてしまう)
Dさん「いやぁ・・・なんとなく・・・面白そうな人だな、と興味があって・・・」
よくわからない。ときめかない。うーーん・・・。それから出身地とか趣味とか聞いてみたが、興味がわく話題がない。運命の人って感じはしない・・。
30分いて、ギブアップ。帰り際、
「LINEはしますか?」と聞かれたが
「しませんね~」と笑顔でそそくさと帰る。
数日後。
Cさんが「Dの奴がまた会いたいって言ってるんですけど・・・」
えーーーっ、あんなに盛り上がらなかったのに?
続く。