ぐずにっき

生きづらさを減らすための脳内作戦会議&実践

恋の未練と温泉と 「報告95日目」

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体調が悪い。

仕事中は平気なフリしていても家に帰ってみれば未練でがんじがらめになり、何もやる気がせず、小さな段差でつまづくほどポンコツである。

何か辛い事があるとAさんの声が聞きたい、愚痴を言いたいと思ってしまう子どもの私が心の中で暴れ、それは「それは依存よ、自分勝手よ、自分で解決しなさい」とたしなめる自分との戦いが日々行われる。

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世の中には失恋したり、辛い時には美味しいご飯を食べたり、カラオケに行ったりする独身女子会が存在するらしい。(東村アキコの漫画「東京タラレバ娘」のイメージ)


私にはそんなコミュニティがないから、一人山に行き、山に愚痴を言っている。淀んだ心に風を流しこんで換気できたらいいなとすがるように。でも根本の膿のようなものはなかなか流れていかないね。

岩盤浴に行こうかとも思ったが、人工的な密閉空間はしんどくなりそうなので止めた。

汗と一緒に涙も流れたらいいけど、スーパー銭湯じゃ泣けない。

漫画家の鳥飼茜浅野いにおが結婚した。鳥飼さんのwebちくまでの連載「漫画みたいな恋ください」を読むと恋愛は、結婚は魔法ではない、日常だ、とシビアな現実が淡々と痛さをもって伝わる。それでも選んだ結婚。結婚は死なない為の、いや、安心して死ぬための保険なのかもしれない。掛け捨てかもしれないけど。でもこんな世知辛い世の中だからこそ支えあわなきゃ生きていけないとは思う。

初体験95 セルフビルド温泉に行く

onsen.unknownjapan.co.jp


「200円で入れる温泉がある」と聞き、ネットで調べたらけっこう有名な店らしくすぐヒットした。なんと店主自ら建てたと言う。
田んぼ道をぐるぐる回って突然現れた手作り感満載の温泉は道路沿いの交差点ですぐにわかった。店主の趣向が前面に出ており、インパクト抜群。
うん、好み。
車から降りると店主らしきおじさんから奥さん!あなた初めてでしょ?」と話しかけられる。
奥さん普段呼ばれなれない響きに若干動揺しているこちらにおかまいなしにおじさんは喋る。

「うちの温泉はね、源泉からちょっと遠くて管を通ってくるまで時間かかるからシャワーのお湯はしばらくだしっぱなしに
しといて。最初は水だけどそのうちお湯になるから。これ、言っとかないと水しか出ないってよく言われるからさぁ。
よろしく!
おじさんは寅さんのような明るさで風のように去っていった。

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店内は演歌が流れ、脱衣所と玄関が近くて、暖簾が風で動くたびハラハラする。道路に面した店のわりに窓に目隠しがあまりなく、「これ、見えるだろ?」なんて
思ってしまうのだが、お湯はぬるっとしたぬる湯でのぼせやすい私にはちょうどいい。

平日の昼間だったからか貸し切り状態でのんびりぬる湯を堪能できた。店内には店主の人柄がにじむ手書きの感謝の言葉が書かれており、こういう体温を感じる言葉はいいなぁと感じる。

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無味乾燥で、人の顔が見えない店の気楽さもあるけれど、こういう作り手の人柄が滲むごちゃごちゃとした生活感にほっとする自分もいる。次は馬丼を食べてみよう。

ぬる湯の効果か、その日は間食しなかった。

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ミニトマトは枯らしてしまったが、トゥルーシーは花が咲いた。葉をティーパックに入れ、茶葉として使っている。

おそらく体調不良は、気分の消化不良を食べてごまかして翌日胃もたれで血が胃がいくので全体に血が巡らないのも原因じゃないかと
思っている。毎日ジャンクフードと砂糖の入ったカフェオレと添加物たっぷりのパンが止められない。見事な白砂糖中毒。アトピーも悪化してる。
でも食べないと落ち着かない。朝ではダメで、夜欲しくなる。イライラが収まらない。一日が終わった気がしない。
間食せずに眠りにつくのが一番の課題。「酒飲まないと寝れない」って言ってる人と同じ理屈だよなぁ。

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何でもハロウィンにこじつける菓子業界。「かぼちゃうまれの桃太郎」・・・って書いてあるけどかぼちゃから生まれたら桃太郎じゃなくてかぼちゃ太郎じゃん。なんだかキャベツ太郎のニセモノみたいに聞こえちゃうけど。

菓道 キャベツ太郎 14g×30袋

菓道 キャベツ太郎 14g×30袋



その数日後。Aさんに食事に誘われる。告白した誕生日の前日以来の二人きりである。会うと辛くなるのでは?でも…と迷うが、結局気持ちには逆らえず行く。

楽しい。Aさんは紳士だし、明るいし、私の話をニコニコしながら面白がって聞いてくれる。距離がこれ以上近づく事はない事に切なくもなるが、やっぱり楽しい。味オンチの私にとって、食事の旨さは何を食べたかではなく、誰と食べたか、だ。目の前のお好み焼き、一人で食べても大して旨くない。

「最近調子どう?」と聞かれ

「未練引きずって調子悪いです」と言うと

「正直だね~。」と苦笑いのAさん。
「じゃあ、こんな風に食事に誘うのも止めた方がいい?俺はたまに食事したりするくらいの関係は続けたいんだけど。」

Aさんは大きな瞳で私の目をじっと見る。うぅ、弱い。惚れた者は弱い。返事が出来ない。断れない。

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話の途中で「私は超ネガティブ」と言うと

「○○さん(私)は超ポジティブだよ!だってネガティブな人はいつ死んでもいいやって何もしないもん。○○さんはボランティアやったりイベント主催したり活動的じゃん。元々明るい、面白い人だと思うんだよね、○○さんは。ただ、今まで辛い経験して自分に自信なくしてるだけ。俺は君の面白いアイデアの話聞くのがすごく楽しい。」

期待させる事言うな、こんちくしょー
と思いつつにやけてしまう。好きな相手に褒められるのはやっぱり嬉しい。

台風上陸の前日で風が強い。車中で長く話し、日付変わる前に帰る。

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調子悪かったのが嘘のように体に力がみなぎっている。単純!

もう少し仕事、頑張ろう。そう思わせてくれたAさんに感謝。